神・時間術

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神・時間術 脳のパフォーマンスを最大まで引き出す [ 樺沢紫苑 ]

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(2021/10/12 08:42時点)
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目次

 

 

 

「集中力」を中心に時間を考える

脳のゴールデンタイム

人間の脳は、起きてから2,3時間は、脳がつかれておらず、さらに脳内が非常に整理された状態にあるため、脳のパフォーマンスが一日で最も高いのです。その時間帯は、「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、論理的な作業、文章執筆、語学の学習など、高い集中力を要する仕事に向いてます。

 

時間のジグソーパズル理論

私たちが日々行う仕事は、非常に集中力を要する仕事と、集中力をさほど使わなくてもできる仕事に二分できます。これを「集中仕事」と「非集中仕事」と呼びましょう。

どのタイミングで集中仕事をするか。たったそれだけで一日でこなす仕事量が決まります。

「集中仕事」の例としては、文章を書く、英語の資料を作るなどです。

「非集中仕事」の例としては、メール、電話、コピーをとる、などです。

脳がつかれていないイキイキとした状態の午前中は、注意力・集中力を要する「集中仕事」を要領よくこなすことができます。しかし、午後になって脳が疲れてくると、脳に大きな負担をかける「集中仕事」ができなくなります。

「非集中仕事」はいつでもできます。

例えば、メールのチェック。これは、午前中にもできるし、休憩時間にもできるし、移動中にもできます。メールのチェックのような、疲れてていても楽にこなせる、「非集中仕事」を午前中の「脳のゴールデンタイム」にこなすのはとんでもない時間の無駄です。

「集中仕事」は集中力の高い時間帯に行う。「非集中仕事」は集中力の低い時間帯に行う。こうして仕事の配分を適切に行うだけで、仕事効率を2倍、最大で4倍にアップすることができます。

 

 

集中力を「リセット」して時間を生み出す

集中力を高める特効薬は「睡眠」

8時間睡眠を基準として、6時間、4時間の睡眠時間を14日連続観察し、脳機能への影響を調べた研究があります。それによると、作業機能、認知機能、覚醒維持機能のすべてが、8時間睡眠の人に対して6時間睡眠、4時間睡眠の人は日を追うごとに悪化しました。6時間睡眠でも認知機能の低下が認められるのです。

集中力を減らす生活習慣、その最たすものが「睡眠不足」というわけです。

逆に今、睡眠不足になっている人は、睡眠時間を7時間以上にすることで、大幅な集中力アップと時間創出が期待できるのです。

 

集中力を完全にリセットする裏技とは

午後や夜にも、高い集中力を必要とする仕事をこなす裏ワザがあります。

それが、「運動」です。

運動は脳に対してものすぐ良い効果を発揮します。有酸素運動」をすることで、BDNF(脳由来神経栄養因子)という脳を育てる物質が分泌され、意欲を高めるドーパミンという脳内物質も分泌されます。結果として集中力が高まるだけでなく、記憶力、思考力など脳の多くの機能がアップするのです。

 

 

雑念排除術

物による雑念

「整理整頓」で重要なのは、それぞれの物ごとに「置く場所を決めておく」ことです。

机の上にいろいろなものが散乱していると、そこから雑念が発生してきます。その結果集中力が途切れてしまいます。

 

人による雑念

集中しているときに横やりを入れられると、本当にうんざりします。ある研究によると、集中力が高まっているときに、電話や声がけによって集中力が途切れてしまった場合、その状態(集中力が高まった状態)にに戻るのに役15分かかることが分かっています。

横槍が入らない「集中できる環境」があれば、それだけで集中力が高まり、仕事効率を最大かできます。

スマホの通知や電源を切ることで通知による横槍は入らなくなります。

 

 

睡眠にいい生活習慣

寝る前の食事は、睡眠をダメにする

寝る前に食事をすると、成長ホルモンが分泌されません。成長ホルモンには、血糖を上げる作用があります。つまり、空腹のときは出やすく、満腹で血糖が高い状態では、ほとんど分泌されません。

成長ホルモンをわかりやすく言うと、「疲労回復ホルモン」です。つまり成長ホルモンが分泌されないと、十分な疲労回復ができません。