一流の頭脳
・緊張した時のドキドキの正体
HPA軸(視床下部・下垂体・副腎軸)とは、脳の深部にある視床下部から始まっている。そして、脳が脅威などを感じると、視床下部がホルモンを放出して下垂体を刺激する。すると下垂体が別のホルモンを放出し、そのホルモンが血流に流され副腎を刺激する。その刺激により副腎から「コルチゾール」というストレスホルモンが放出され、動悸が激しくなる。
・「報酬系」
脳の報酬系は私たちをある種の行動に駆り立てる動力源である。側坐核は報酬中枢の一つである。
神経伝達物質の一つにドーパミンがある。おいしいものを食べたり、運動などをするとドーパミンの分泌量が増え、ポジティブな気分になりその行動を繰り返したくなる。
運動をすると心地よい気分になるのはなぜか。それは私たちの先祖が、狩猟や住処を探すときに走っていたからだと考えられている。そのためにのうが報酬を与えてくれているのである。
・最強の脳物質「BDNF」
BDNFは主に大脳皮質や海馬で合成されるタンパク質である。これは、脳細胞がほかの物質によって傷ついたり死んだりしないよう保護している。ほかにも、新たに生まれた細胞を助け、初期段階にある細胞の生存や成長を促す。また、脳の細胞間のつながりを強化し、学習や記憶の力を高めている。
BDNFは血液脳関門を通過できないので、血管に注射しても脳内までたどり着くことが出来ない。
BDNFを増やせるごく自然な方法がある。それは、運動である。
運動は脳の機能を最大限に活かすとても良い習慣である。
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