雑談の一流、二流、三流

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雑談の一流、二流、三流 [ 桐生 稔 ]

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感想(5件)

 

目次

雑談の始め方

相手に焦点を当てることからはじめる

人間が一番興味があるのは、自分です。一流はそのことを明確に理解しています。

一流の人の会話を紐解くと、必ず会話の主題が相手にあることに気づきます。

たとえば、「今日は暑いですね。今日は30℃を超えるそうですよ。夏バテとか平気ですか?」

「今日は本当に暑いですね。ちょっとクーラー効きすぎていますかね?大丈夫ですか?」

このように話題の矢印を必ず相手に向けて、相手が話しやすいテーマを設定しています。

 

質問をする

我々は質問されて、それに答える習慣の中で生きています。

一流はこの習慣を明確に理解しています。

上手に質問を使って、相手から会話を引き出し、会話をリードしています。

質問をして先手を取る。質問された人はそれに答える。このシンプルな法則を一流は徹底しています。

 

挨拶にツープラス

挨拶から雑談が始まるケースも良くあります。例えば、出社直後上司に挨拶をする。電車の中でばったり会って挨拶する。はじめましてのお客様に挨拶をする。

この時に「おはようございます」だけで終わってしまうと、会話が続きません。そこで、「挨拶に一言付け加える」ことを意識しましょう。例えば、

・上司との挨拶 「おはようございます。昨日は遅くまでありがとうございました。」

・同僚との挨拶 「おはよう!昨日は楽しかったね」

・お客様との挨拶 「はじめまして。お会いできて光栄です。」

というように挨拶にワンワードプラスします。しかし、その後が続かないケースが多くあります。自然に会話をスタートさせるには仕掛けが必要です。その仕掛けとは、「ツープラス」です。挨拶にもう二言付け加えるのです。例えば、

・「おはようございます。昨日は遅くまでありがとうございました。しかし部長、本当にタフですね。」

・「おはよう!昨日楽しかったね。あれははしゃぎすぎでしょ。」

・「はじめまして。お会いできて光栄です。噂はかねがねお聞きしております。」

このように挨拶にツーワードプラスしていきます。

 

 

聞き方とリアクション

全力で励ます

雑談ではネガティブな話を持ち掛けられることもあります。そんなとき、ベストは会話の中で相手が少しでもプラスの状態になることです。

それを実現させるには、次の「人がプラスな気持ちになれる三大欲求」をトークに織り交ぜます。

1.認められたい

2.褒められたい

3.励まされたい

ネガティブな話題では、まずその話を受け止め、そして最後に、「いやーでもその超人的な忙しさ、本当にすごいと思います」と最後に相手を承認し、称賛し、奨励する。

 

興味に変える

議論をする場では、反論も必要です。しかし、雑談では意見が正しいか、正しくないかよりも、「心地よさ」が大切です。

例えば、自分が暑いと思っていた時に。「今日は寒いですね」と言われた場合、「いや、むしろ暑くないですか?」と言ってしまうと空気が悪くなります。

こんな時は、「○○さんは寒いのは苦手なんですか?」と興味に変えて質問します。

反論することもなく、無理に合わせることもなく、相手に興味を持って質問することことが、心地よい空間を作るのです。

 

 

雑談の盛り上げ方

15~30秒で渡す

「昨日は何してたのー?」に対して話が長い人だと3分5分とずっと話しています。

逆にテンポがいい人は少し自分の話をして、「○○さんは何してたの?」」と相手に返します。

雑談では30秒くらいで会話を回すのがベストです。

こうすることで会話にテンポが生まれ、相手も飽きることなく会話を続けることができます。